仮面浪人のきっかけ
「俺は仮面浪人を決めた!!!来年も受験だ!!!」
そう言って受験勉強を始める人は山ほどいます。どうやら、最近は仮面浪人が急増しているとのことです。毎年4万人ほどの人が大学に進学したのちに再び大学受験をするようです。去年は僕もその中の一人だったわけですが、もう一度受験する理由は人それぞれです。
「〇〇大学に落ちたのが諦められない」
「今通っている大学が何となく合わない気がする」
「学びたい分野が違った」
「進学校出身で今の大学だとコンプレックスがある」
このあたりはメジャーな理由かと思いますが、中には
「親が仮面浪人を勧めてきた」
「受験にはまったからもう一回」
なんて人もいます。(実際見ました)
どんな理由でも自分が納得すればそれで構わないと思います。たとえそれが他人からちっぽけだと思われたとしても、その程度で折れているようでは話になりません。
ちなみに自分は、京大に落ちた悔しさ、進学校出身故の学歴コンプレックスもあったのですが、これらはやり始めた「きっかけ」ではありません。もともと「仮面浪人しようかな、いやでも落ちたら怖いし、そもそも自分にそんな強い意志ないし」ぐらいのものでした。じゃあ、なんでその状態から仮面浪人をするに至ったかというと、それは「恋愛を巡った部活内でのトラブル」です。
「え?」という感じだと思います(笑
詳細を話すと、自分が大学で所属していた部活内で好きになってしまった子がいたんですね。普段はちょっとキツイけどたまに優しいという、所謂「ツンデレ」みたいな子でした。恋愛経験がこれまでなかったこともあり、アプローチが非常にぎこちない感じで、ついつい思ってもいないようなことを言った覚えがあります。それを妙に気味が悪いと思われたのか、その子が部活内で僕のことで愚痴を言ったようで、その後部活内で色んな人からケチョンケチョンに言われました。(今となっては有難いアドバイスだと受け止め、いい思い出にはなっていますが)当時、あまり学科内では馴染めず、部活をすることで大学に行く意義を感じていた自分からすれば、かなりダメージを受けました。緩い環境で育ったこともあり「お前はこういうところがダメなんだ!」と言われた経験があまりなかったのもダメージが大きくなった一因でしょうか。
好きな子にはアタックできないし、部活内からは白い目で見られるし、ここにいる意味を失ったとか言って、気が付けば大学からセンターの志願表を持って帰り、書いて出願していました。出願したからにはやるしかないということで受験勉強を始めたわけです。
他の人から見たら非常に下らない理由だと思います。「この程度の出来事で再受験するのかよ」とお思いでしょう。ですが、この出来事がなければ間違いなく再受験していませんでした。構想段階で止まっていたでしょうね。
「仮面浪人を考える」と「仮面浪人を決意して再び受験生になる」は全然違います。前者は第一志望に入れなかった人なら誰でも一度は考えることです。しかし、後者はどのような結果でも責任を持って受け止めることを自分自身と約束して、覚悟を決めてひたすら精進することです。
そして、前者から後者になるにはきっかけというものがあるはずです。それはどんなものでもいいし、別に一つじゃなくてもいい。自分にとって重要な意味を持つならそれでいいんです。
仮面浪人成功させて、受かった先の大学で笑い話にでもしましょうよ(笑